宅建試験に独学で挑戦しようと考えている人の中には、「宅建は独学でも本当に合格できるのか?」「勉強時間はどのくらい必要か?」と不安に思っている人も多いのではないでしょうか。

宅建試験に独学で合格するためには、正しい勉強法や十分な勉強時間が不可欠です。

この記事では宅建に独学で合格するための勉強法やおすすめテキスト、勉強スケジュールなどを紹介します。

独学でも効率良く宅建に合格したいと思っている人は、ぜひ最後までご覧ください。

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宅建の独学合格は難しい?独学で受かった人の勉強法や勉強時間

宅建試験は難関資格といわれていますが、独学でも合格できるのか気になる人は多いのではないでしょうか。

ここでは、宅建に独学で受かった人の勉強法や勉強時間を紹介します。

宅建の合格率は約16%!独学で合格を目指すには

宅建試験は不動産に関する法律や制度に関する知識を問う試験であり、合格率は約16%とその難易度がうかがえます。

決して簡単な試験ではないため独学の場合はそれなりの努力や学習計画が必要ですが、合格することは十分に可能です。

以下の表は、一般財団法人不動産適正取引推進機構が公表している宅建試験の合格率です。

合格率(%)合格者数(名)合格基準点(点)
令和7年度18.745,82133
令和6年度18.644,99237
令和5年度17.240,02536
令和4年度17.033,36036
令和3年度(12月試験)15.63,89234
令和3年度(10月試験)17.937,57934
令和2年度(12月試験)13.14,61036
令和2年度(10月試験)17.629,72838
令和元年度17.037,48135
※出典:一般財団法人不動産適正取引推進機構「試験実施概況(過去10年間)

上の表を見ると、合格点は33~38点であることが分かります。

つまり、50点満点で実施される宅建試験のうち、正答率が70%を超えると合格に近づくといえます。

このように宅建試験を独学で合格するには難易度が高く、学習計画や勉強時間も自分で決めなければなりません。

しかし、自分のペースで進められることや好きな時間に学習できるのは独学ならではのメリットです。

効率よく勉強することで合格を目指せるので、次の章を参考にしてください。

宅建に独学で受かった人の効率の良い勉強法

宅建に独学で受かるためには効率の良い勉強法を知っておく必要があります。

  • 自分に合ったテキストを選ぶ
  • 科目ごとに目標点を決める
  • インプットとアウトプットのバランス
  • 過去問を繰り返し解く
  • 隙間時間の活用

ここでは、効率の良い勉強法5つをそれぞれ具体的に紹介します。

自分に合ったテキストを選ぶ

宅建に独学で受かるためにすべき最初のステップは、自分に合ったテキストを選ぶことです。

試験合格に向けて重点を絞ったものや網羅されているもの、初心者にも理解しやすいイラスト付きや漫画形式のものなど、市場にはさまざまなテキストがあります。

業界経験者と全く業界のことを知らない人では学習の吸収力が違うため、目的や自分の知識によって合ったものを選ぶことが重要です。

科目ごとに目標点を決める

独学で合格を目指す際は、科目ごとに目標点を決めましょう。

得点が難しい傾向にある民法で満点を目指すのではなく、高得点を狙いやすい宅建業法に勉強時間を割き、各科目の目標点を決め、全体で8割得点を目指すイメージです。

合格点は毎年変動し、最高点は令和2年10月試験の38点でした。最低でも40点を超えるように目標点数を決めましょう。

インプットとアウトプットのバランス

効果的な勉強法は、インプットとアウトプットのバランスを意識することです。

ただ知識を詰め込むのではなく、学んだことを模試や過去問でアウトプットする時間もしっかり確保することで理解が深まりやすくなります。

過去問を繰り返し解く

科目によりますが、宅建試験は過去問から多く出題される傾向にあるため、過去問を繰り返し解くことで頻出問題や出題パターンを掴めます。

頻出問題が分かれば勉強で力を入れるべき項目や求められる知識も分かってきます。

さらに、自分が理解できていないポイントも明確になるため、テキストだけでなく過去問を繰り返し解くことも重要です。

隙間時間の活用

独学の魅力は、自分の都合で学習できることです。

通勤通学の移動時間や休憩時間などの隙間時間を有効活用し、アプリやコンパクトなテキスト、音声・動画で学習を進めていきましょう。

短時間でもできる学習を積み重ねることが合格につながります。

スマホアプリでスキマ時間を有効活用する

宅建試験合格には、日々の「スキマ時間」をいかに有効活用するかが鍵を握ります。

スマホアプリを活用すれば通勤や通学、休み時間などのスキマ時間を使って効率的な勉強が可能です。

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宅建に独学で合格するために必要な勉強時間は?

宅建に独学で合格するために必要な勉強時間は、平均300時間といわれています。

業界経験者であれば100~200時間でも合格を目指せますが、初心者は300~400時間確保するといいでしょう。

勉強時間について詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。

関連コラム:宅建試験の合格に必要な勉強時間・期間は?独学・平均・社会人とケースごとに解説!

宅建の独学におすすめのテキスト3選

ここでは、宅建の独学におすすめのテキストを3つ紹介します。テキストを選んだ基準は、以下のとおりです。

  • 専門用語を噛み砕いているか
  • 見やすいか
  • 同シリーズの問題集があるか

さっそく見ていきましょう。

「らくらく宅建塾」

出典:Amazon

「らくらく宅建塾」は、まるで講義を受けているかのような話し言葉の文章が特徴で、非常に読みやすくなっています。

どのような考え方をすれば理解しやすいかまで考えられた独自の解説になっており、初心者にも使いやすいのが特徴です。

本文はシンプルな赤と黒の配色ですが、図表やイラストなどが豊富に使われています。

丸暗記しなければならない項目は語呂合わせで覚えられるようになっているため、最小限の苦労で合格を目指せます。

本テキストはラクして受かりたい人向けに出版されており、真面目に勉強したい人にとっては邪道に思われるかもしれません。しかし、ラクして合格を目指したい人には最適です。

【テキスト情報】

著者宅建学院
出版社宅建学院
発売日2024年12月20日
ページ数538ページ
価格3,300円

「みんなが欲しかった! 宅建士の教科書」

出典:Amazon

みんなが欲しかった! 宅建士の教科書」は、法律用語を易しく解説し、情報をコンパクトにまとめたテキストです。

フルカラーの図解やイラストも多く用いるなど、読み手に負担をかけない工夫がされています。

テキストを理解するためのヒントや用語の意味、応用知識などの補足情報を「ひとこと」で追記されているため、理解が深まりやすいのが魅力です。

また、計画的な市街地を形成するために用途に応じて住居、商業、工場などの13地域に分類される「用途地域」は理解が難しい項目ですが、現地の写真が掲載されており、イメージを膨らませることができます。

本テキストは図解やイラストが多いため、文章を読むのに抵抗のある人におすすめです。

アプリでの学習も可能であり、隙間時間を活用して勉強したい人にも向いています。

【テキスト情報】

著者滝澤 ななみ
出版社TAC出版
発売日2025年10月16日
ページ数648ページ
価格3,300円

「わかって合格(うか)る宅建士 基本テキスト」

出典:Amazon

わかって合格(うか)る宅建士 基本テキスト」は、TACが長年にわたり培ってきた合格への鍵となる情報を網羅したテキストです。

図解は控えめですが、ただ暗記するのではなく、「なぜそうなるのか」を丁寧に解説しています。

また、テキストは4分冊にセパレートでき、重要なキーワードは赤シートで隠して暗記することも可能です。理解を深めながら勉強したい人や外出先に持ち運びたい人におすすめです。

ただし、図解を中心に勉強したい人には向いていません。

【テキスト情報】

著者TAC宅建士講座
出版社TAC出版
発売日2025年10月28日
ページ数1,000ページ
価格3,300円

宅建の独学におすすめスケジュール!ゼロからの勉強は何から始める?

ここでは、宅建の合格におすすめのスケジュールや、ゼロからの勉強は何から始めるべきなのかを解説します。

宅建に独学で合格するためのおすすめ勉強スケジュール

宅建試験は大きく5分野に分けられ、内容は権利関係(民法)・宅建業法・法令上の制限・税その他・免除科目です。

5点免除の制度を利用しない一般受験者は勉強する必要があるため、免除科目も含めてスケジュールを立てることが重要です。

免除科目は、宅建試験の46~50問目の問題が免除となる制度であり、宅建業に従事し登録講習を修了した人が対象となります。

仮に勉強時間を平均勉強時間である300時間としたとき、科目ごとの目安は以下のとおりです。

権利関係(民法)90時間
宅建業法90時間
法令上の制限80時間
税その他20時間
免除科目20時間

上記科目のうち、おすすめの勉強順は権利関係→宅建業法→法令上の制限→税その他→免除科目です。

権利関係は配点が高いのにも関わらず範囲が広く内容も難しいため、多くの人がつまずきやすい科目といえます。できるだけ早い時期から対策を講じる必要のある科目です。

宅建業法は50問中20問も出題されるため、合格の鍵ともいえる重要な科目といえます。権利関係に比べると比較的理解しやすく、高得点を狙いやすいのが特徴です。苦手な項目はすべて理解しておきましょう。

宅建の勉強を始めるタイミングは、半年前がおすすめです。

仮に勉強時間が300時間である場合、1日あたりの勉強時間は約1時間45分となります。

10月の試験に備えて4月から勉強をスタートし、4~7月はインプット期、8~10月はアウトプット期をイメージして取り組みましょう。

さらに詳しくスケジュールを知りたい人は、講師が解説している以下の記事を参考にしてみてください。

関連コラム:宅建に独学で合格するためのスケジュール・期間を徹底解説

宅建を独学でゼロから勉強するなら何から始めるべき?

宅建を独学でゼロから勉強する際は、まず全体の流れを把握することが大切です。

試験範囲や科目数、出題形式や出題傾向を理解することで計画的な勉強が可能になります。

そのため、最初からすべてを理解する必要はありません。

テキストを1ページ目からじっくり読んでも、初心者は何が何だかよく分からないと思います。最初はサラッと読み、科目ごとの特徴とポイントを把握し、勉強時間を決めましょう。

勉強時間の確保とスケジューリングは自分に合ったものを考える必要があります。

集中が続かず1日1時間に勉強時間を抑えたい人は、1年前からスタートするといいですし、短期間で効率よく勉強したい人は、1日3時間30分の時間を設けて3ヶ月前にスタートするといいでしょう。

宅建の独学に不安を感じるなら?

これまでの解説から宅建の独学に不安を感じたら、講座を利用するのも1つの選択肢です。

独学に向いていない人の特徴を以下にまとめているため、該当する場合は講座利用を検討してみるといいでしょう。

  • スケジュール管理ができない人
  • モチベーションを維持できない人
  • 自分で決断できない人

宅建を独学で受かるためには、試験当日から逆算して、いつどの科目を何時間勉強するのか目標と計画をしっかりと組み立てる必要があります。

スクールのように切磋琢磨できる仲間もいないため、高いモチベーションを1人で維持し続けなければならず、どれだけ自分を律して勉強できるかが重要です。

また、自分で判断できない人は複数あるテキストや問題集の中からどれが自分に合っているのか選び出すのが困難です。

情報を集め、その情報が正しいのか自分に合っているのかなどを判断できない人は講座を利用したほうがいいでしょう。

以下は独学と講座のメリット・デメリットをまとめたものです。

独学講座
メリット・自分でペースを決められる
・トータルコストを抑えられる
・仲間と切磋琢磨しながらモチベーションを維持できる
・重点が絞られているためやることが少ない
デメリット・勉強時間やスケジュール管理を自分で行う
・出題傾向や頻出問題を把握する
・疑問点を質問できない
・時間や場所に制約がある
・コストがかかる

まとめ

この記事では、宅建試験を独学で合格するための効率の良い勉強法やおすすめのテキスト、おすすめのスケジュールを紹介しました。

初心者でも効率の良い勉強法を取り入れることで、合格を目指すことは十分に可能です。

しかし、宅建の独学に不安がある場合は、より効率よく勉強&合格に近づくために講座利用も検討するといいでしょう。

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この記事の著者 新川 優香

大学卒業後、不動産会社で売買の営業職と賃貸の事務職を経験。

現在は不動産ライターとして不動産売買仲介から賃貸仲介、物件管理に関わる執筆活動をしている。

保有資格は宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、FP2級。