宅建に興味があるけど、試験の難易度がわからず、挑戦するかどうか迷っていませんか?

宅建は不動産取引に関する国家資格で、就職や転職にも有利な人気の資格です。

宅建の大きな特徴に、宅建合格者である宅地建物取引士(以下、宅建士)でなくてはできない独占業務をもっていることがあります。宅建士でなくては、不動産取引に必要な重要事項の説明をおこなうことはできません。

宅建は簡単な試験ではありませんが、しっかりと計画的に勉強することで確実に合格へ近づける資格です。どのくらいの難易度で、どの程度の勉強が必要になるのか、くわしく解説します。

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宅建試験の難易度は?どれくらい難しい?

宅建試験は難しいと言われますが、実際、どのくらいの難易度なのか気になる人は多いのではないでしょうか。

ここでは、宅建試験の難易度や合格率の推移、宅建試験が難しくなったと言われる理由についても解説します。

宅建試験の難易度は?どれくらい難しいのか?

宅建は毎年20万人近くが受験する人気の資格です。

最新である令和7年度宅建試験の合格率は18.7%、合格基準点は50問中33点でした。

18.7%ということは、10人中1〜2人しか合格していません。合格基準点についても7割近い正答率が必要であり、決して簡単に合格できる資格ではありません。

関連する他の資格と合格率を比較してみましょう。

資格合格率
不動産鑑定士4.2%〜6.6%
マンション管理士8.6%〜12.7%
管理業務主任者18.9%〜23.9%
競売不動産取扱主任者30.3%〜34.7%
※合格率は過去5年の値

宅建は、不動産鑑定士やマンション管理士に比べると合格率は高いため易しいと考えられますが、管理業務主任者や競売不動産取扱主任者より難易度が高い資格だといえます。

宅建試験の合格率は16%前後で推移

宅建試験における過去10年の合格率は約16%で推移しています。

過去10年間の宅建試験における受験者数、合格者数、合格率、合格点は以下のとおりです。

実施年度受験者数合格者合格率合格点
令和7年度245,46245,82118.7%33点
令和6年度241,43644,99218.6%37点
令和5年度233,27640,02517.2%36点
令和4年度226,04838,52517.0%36点
令和3年度(12月試験)24,9653,89215.6%34点
令和3年度(10月試験)209,74937,57917.9%34点
令和2年度(12月試験)35,2614,61013.1%36点
令和2年度(10月試験)168,98929,72817.6%38点
令和元年度220,79737,48117.0%35点
平成30年度213,99333,36015.6%37点
平成29年度209,35432,64415.6%35点
平成28年度198,46330,58915.4%35点
平成27年度194,92630,02815.4%31点
出典:一般財団法人 不動産適正取引推進機構の「宅地建物取引士資格試験結果の概要」

合格点の平均は50点中35点前後となります。合格基準点は毎年変動することを考えると、合格ラインに達するためには7〜8割、50点中35点〜40点得点する備えが必要となります。

数字を見ると宅建試験の合格率は低めで難しい印象を受けます。しかし、難しい試験であるからといって、あきらめてしまう必要はありません。合格率を下げていると考えられる理由が、いくつかあります。

  • 誰でも受験できる

宅建試験は、受験資格に特別な条件がなく、受験料も高くありません。つまり誰でも受験できます。

記念受験や試しに受けてみる人が相当数いると考えられます。

  • 勤務先の指示で受験している

不動産関連企業などでは、社員に宅建の受験を義務化しているケースがあります。

準備不足でも受験を受ける人が一定数存在することで、合格率を押し下げていると考えられます。

  • 試験範囲が広い

宅建の試験範囲が広いことも合格率を下げているひとつの理由でしょう。

試験範囲が広く範囲全体から出題されるため、勉強時間のない人がやりがちな一部の出題範囲に絞って勉強するという方法が通用しません。

受かる見込みが薄いものの受験をしている人が相当数いるため、合格率が押し下げられていると推測されます。

宅建試験の難易度が上がったって本当?難しくなったと言われる理由

宅建試験の難易度について傾向はあるしょうか。過去に比べて難易度が上がっているという話をよく聞きます。難易度が上がっていると感じる理由がいくつか考えられます。

  • 出題形式が変わったため

宅建の出題形式の変化が、難易度が上がっていると感じる理由のひとつでしょう。

これまで、正しい選択肢を選ぶ、あるいは誤っている選択肢を選ぶという出題が多かったですが、近年増えてきているのが正しい選択肢の個数を回答する問題です。

すべての選択肢をよく吟味する必要があるため、難しく感じる人は多いと考えられます。

  • 合格ラインの変化

令和2年度10月実施試験の合格得点は38点と過去10年間の中で一番高い合格ラインとなりました。

これまでの合格得点が35点前後で推移していたため、この38点を見て難易度が上がっていると感じた人が増えたのではないでしょうか。

しかし、そのあとの合格ラインを見ていくと35点前後に戻ってきています。

  • 7割得点では油断できない

過去には合格点が7割を切っていた時期もありましたが、近年の合格基準点の推移をみると、34点〜38点と7割得点では油断できない状況が続いています。

この状況下では、合格点は7割ではなく8割と想定して準備していかなくてはいけないため、より精緻な知識の習得が求められます。

宅建試験の合格はすごい?すごくない?

宅建試験は知名度もあり、難易度の高い国家資格のため、合格するとすごいと言われることが多いです。

ここでは、宅建試験に合格するとすごいと言われる理由や、どのようなメリットがあるのか解説するので、ぜひ参考にしてください。

一方で、宅建合格はそんなにすごくないという声も聞きますので、その理由についても解説します。

宅建合格がすごいと言われる理由

  • 合格率が低いから

宅建の合格率は18%という低い数字です。宅建の合格には約300時間の勉強が必要です。これだけの学習時間を確保して、計画的に勉強をやり遂げることができる人は評価されて当然です。

  • 国家資格だから

宅建は不動産取引に関する国家資格で、歴史があり認知度も高いです。民間ではなく国が認める資格は決して多くあるわけではありません。そのため社会的信用がとても高いです。

不動産関係の仕事をおこなう時に、宅建士であれば相手も安心して取引してくれるでしょう。

  • 宅建士にしかできない業務があるから

宅建士には独占業務があります。

不動産取引をおこなうにあたって必要な重要事項の説明は、宅建士しかおこなってはいけません。また、重要事項説明書や契約書への記名も宅建士しかできません。

宅建合格がすごくないと言われる理由

  • 試験がマークシートの4択問題のみ

宅建はすべての問題が4つの選択肢から正解をひとつ選ぶ4択問題です。記述問題はありません。すべてが選択式の試験は、記述問題のある試験より簡単だと思われる傾向にあります。

  • ちゃんと勉強すれば受かる

宅建はしっかり準備して、計画通り勉強していけば合格できる試験です。

よく比較される行政書士の合格に必要な勉強時間は600〜1000時間と言われています。難関と言われる資格と比べれば、宅建のハードルは低いといえます。

宅建試験の難易度を偏差値に例えると?

宅建試験を大学の偏差値に例えると、どのくらいのレベルなのでしょうか。ここでは、宅建試験の難易度を分かりやすく解説するために、国家資格と大学の偏差値を表にして解説します。

宅建試験の偏差値を大学で例えるとどのくらいのレベル?

宅建試験を大学受験と比較してみるとどうでしょうか。

大学偏差値資格試験
東京大学・京都大学68〜司法試験・予備試験
慶應大学・早稲田大学・上智大学65〜67不動産鑑定士・司法書士・弁理士
明治大学・立教大学・中央大学
法政大学・青山学院大学
60~64土地家屋調査士・中小企業診断士
社労士・行政書士・技術士二次試験・通関士
マンション管理士・ケアマネジャー
日本大学・東洋大学
駒澤大学・専修大学
55~56宅建
技術士一次試験・測量士
管理業務主任者・社会福祉士
インテリアコーディネーター

宅建試験は大学受験でいうと、日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学と同じレベルだと考えられます。難関大学と比較すると合格しやすい傾向にありますが、なにも勉強しないで合格することはありません。

宅建試験の偏差値は55~56

上記の表から、偏差値でいえば55〜56くらいといえます。

大学と偏差値の比較から見ても、宅建は最難関レベルではありませんが、相応の準備をしていかないと合格しないレベルの試験です。

国家資格の難易度と大学入試の難易度を比較できるものではありませんが、イメージするための目安としてぜひ参考にしてください。

宅建試験の難易度ランキングは?他の国家資格と比較

宅建の難易度を、他の国家資格と比較して見てみましょう。さまざまな資格の合格率と勉強時間のランキングです。

順位資格名合格率勉強時間
1位技術士(1次試験・2次試験)3.6%〜5.6%600
2位司法書士5.1%〜5.3%3,000
3位中小企業診断士(1次試験×2次試験)4.2%〜6.6%1,000
3位社労士5.3%〜7.9%800
5位弁理士(最終合格率)6.0%〜6.4%3,000
6位土地家屋調査士9.62%〜11.00%1,000
7位マンション管理士8.6%〜12.7%500
8位行政書士11.18%〜14.54%600〜1,000
9位測量士(最終合格率)7.7% 〜18.0%300
10位宅建15.6%〜18.7%300
11位通関士12.4%〜24.2%500
12位採石業務管理者試験15.0%〜44.4%180
13位貸金業務取扱主任者26.6%〜33.9%180
14位賃貸不動産経営管理士24.1%〜36.8%100
15位司法試験41.2%〜45.5%3,000〜8,000
16位社会福祉士31.1%〜60.7%300
※合格率は直近5年の値

宅建がよく比較される資格として、行政書士があります。

行政書士と比較すると、合格率は宅建16%に対して行政書士11.2%と、宅建の難易度のほうがやや低いです。勉強時間も宅建が300時間に対して、行政書士は600〜1,000時間と2〜3倍以上の開きがあります。難関資格といわれる行政書士と比較すると、宅建のほうが取り組みやすい資格でしょう。

宅建試験に合格するためには

宅建試験の勉強には、最低でも300時間、期間にして3〜6か月かかります。時間を確保することができたとしても、出題範囲が広いため効率よく勉強しないと合格レベルまで到達できません。

宅建の勉強方法には独学と、スクールや通信講座での学習の2種類が考えられます。

独学のメリットは、お金がかからないという点です。また、自分のペースで勉強を進められます。

一方、自力で適切な時間を確保し、長期にわたって計画的に勉強を進めることはかなり強い意志が必要となります。また、わからないことがあった時に聞く人がいないこともデメリットです。

スクールや通信講座での学習は、テキスト選びが不要で、わからないことも質問できる環境があるため、無駄な時間を費やすことがないです。時間が限られている人にとっては、大きなメリットでしょう。

一方で、デメリットは独学よりもお金がかかることです。

まとめ

宅建の合格率は約16%で、誰でも受かる簡単な試験ではありません。

しかし、難易度の高い試験であるからといってあきらめる必要はありません。

勉強時間をしっかり確保し計画的に学習を続けていけば、高い確率で合格できる資格です。

効果的な勉強方法やモチベーションの維持に悩んだら、スクールや通信講座の利用がおすすめです。

ここまで説明してきた難易度と勉強のポイントを参考に、就職や転職に有利な人気の国家資格である宅建に挑戦してみてはいかがでしょう。

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