- 作成日:2024.02.14
- 更新日:2024.02.14
ビルマネジメントとは?業務内容や転職で求められるスキルを解説
本記事では、ビルマネジメント(BM)の業務内容について詳しく解説します。
併せてプロパティマネジメント(PM)やビルメンテナンスとの違い、ビルマネジメント企業への転職で求められるスキルについても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
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この記事の監修者
不動産転職ルート 編集部
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目次 INDEX
ビルマネジメント(BM)とは
不動産管理業におけるビルマネジメントとは、建物を総合的かつ日常的に運用・管理する仕事のことを指します。
ビルディングマネジメント(Building Management)と呼ばれることもあり、不動産業界の用語では、その略であるBMとして知られています。
ビルマネジメントの具体的な業務としては以下のようなものが挙げられます。
・建物・敷地内の清掃
・植栽整備などによる景観の保全
・建物に設置されたボイラーや電気、水道などの設備の点検・管理
・建物内および敷地内の巡回・警備
・敷地内に設置された消防設備の点検・管理
それぞれの業務は細々としたもののように思えますが、テナントが多数入る大型ビルや、入居戸数の多い大規模マンションなどの場合には、多大な手間と労力が必要とされます。
実は、上述したようなビルマネジメントの業務は、1980年代ごろまではオーナー自らによって行われていることがほとんどでした。
しかしながら、特にわが国ではバブル期(1986年末から1992年初まで)に土地・建物の再開発が進み、ビルやマンションなどが数多く建設されたこともあって、この時期以降はビルマネジメント業務を専門に行う企業に委託することが主流になっています。
プロパティマネジメント(PM)との違い
不動産管理業におけるプロパティマネジメント(Property Management)とは、オーナーに代わって、不動産の経営を行う業務を指します。
不動産業界の用語では、略して「PM」と呼ばれています。ビルマネジメントが不動産のハード面の業務であるのに対して、プロパティマネジメントはソフト面の業務です。
プロパティマネジメントの具体的な業務としては以下のようなものがあります。
・空室の管理
・賃料の回収
・入居者やテナントの募集
・契約の締結や退去者の解約
・クレーム対応
そのほかにも、たとえばリフォーム・修繕依頼への対応や、オーナーへの業務・収支報告などもプロパティマネジメントの重要な仕事のひとつです。
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ビルメンテナンスとの違い
ビルマネジメントに似た言葉にビルメンテナンス(Building Maintenance)があります。
略してビルメンとも呼ばれます。厚生労働省の定義によれば、ビルメンテナンス業とは「清掃管理、衛生管理、設備管理、管理サービス、保安管理」などを担う業種ですが、一般的に中心となっているのは清掃管理業務です。
しかし、上述した通り、業務内容が多岐に渡り、重複するものが多いため、ビルマネジメントと混同されることがよくあります。
ビルマネジメントでは、ビルやマンションの清掃・点検を行う際に、専門業者を手配することがほとんどですが、ビルメンテナンスでは、従業員が自ら現場で清掃や簡単な修理作業を行うことが基本です。
ビルマネジメント会社からの依頼を受けて、実際の業務にあたったり、設備管理の会社から作業員を手配したりするのがビルメンテナンス会社です。
ビルマネジメントの仕事内容
担当する建物や施設によって異なるものの、ビルマネジメントのおもな仕事内容としては、管理業務計画の立案や警備・防災などが挙げられます。
管理業務の計画
ビルやマンションを管理するにあたって、どのような業務が必要なのかを洗い出し、実施計画を立案します。
年間スケジュールの作成
清掃や点検などをいつ行うか、年間を通してのスケジュールを作成します。
環境調査
建物の環境衛生を維持するために必要な調査を実施します。
具体的には空気中の物質や水質などが国の定める建築物環境衛生管理基準をクリアしているか、などを調査します。
報告書の作成
建物の各種点検や修繕などを行った際に報告書を作成します。
設備の点検・清掃
点検や清掃が必要な設備があれば、専門業者を手配して実施します。あわせてスケジュール管理なども行います。
保健所の対応
特定建築物では数年に一度、保健所の立入検査が行われるため、立ち合い対応をします。
景観の保全
庭や植木などがあるビルやマンションの場合には、除草や定期的な剪定を行う業者などを手配し、景観を保全します。
警備
防犯システムを設置したり、警備員を配置したりなどします。
防災
消防用設備、防災関係の点検や、消防訓練の準備・実施などを行います。
企業によってはそのほかにも、収支管理や契約管理といった、本来はプロパティマネジメントの領域に属する業務を行っているところがあり、こうした企業では幅広い業務に携わることが可能です。
ビルマネジメントに求められるスキル
上述したように、ビルマネジメントでは建物の環境や安全を維持するために、さまざまな業務をこなす必要があります。
求められるスキルについて、それぞれ見ていきましょう。
コミュニケーション力
コミュニケーション力は非常に重要なスキルです。
ビルマネジメントの仕事は、オーナーはもちろんのこと、清掃や点検などの業務を委託する専門業者、ビル・マンションの入居者など、多種多様な人とやり取りしなければなりません。
ビルマネジメントに限ったことではありませんが、特に多くの人と接する機会のあるビルマネジメント業では、相手に的確に要望を伝えられなかったり、相手の意図を汲み取れなかったりすると、行き違いが生じて業務に支障が出る恐れがあります。
社外だけでなく、もちろん社内の上司や同僚、部下と連携し、円滑に業務を進めるためには高いコミュニケーション力が必要です。
たとえば、些細と思われる情報であってもチームで共有することや、ひとりでは対処できそうもない事態が発生した場合には速やかに先輩や上司などに相談することは、部署あるいは会社に属する全員で協力して業務にあたり、ミスを防ぐうえで重要です。
観察力
ビルやマンションの環境を快適な状態に保つためには「埃や汚れが目立つところはないか」「電灯が切れているところはないか」など、細かいところにまで目を配り、気がつくことのできる観察力が重要です。
もちろん異変に気づいたら、すぐに対応する行動力もあわせもつ必要があります。
安全面に焦点を当てれば、「フェンスなどのネジが緩んでいるところはないか」「壁にヒビや剥がれた箇所はないか」「点検漏れの箇所はないか」など、事故を未然に防いだり、予兆があった場合に気づいたりするためにも観察力が求められます。
建物のちょっとした変化を見逃さない人は、ビルマネジメント業への適性があります。
成長意欲
ビルマネジメントの仕事を長く続け、キャリアアップを目指すのであれば、ビルの構造や設備などに関する知識を少しでも多く身につけ、資格を取得することが不可欠です。
ビルマネジメントの仕事をするうえで取得した方がよいと考えられる資格は国家資格・民間資格ともに多数ありますが、特にビル管理士やビル経営管理士、電気工事士やボイラー技士などの資格は重宝されます。
ビルマネジメントに必要な知識を蓄え、資格を取得するためには、相応の勉強を続ける必要があり、「もっと知識を身につけたい」という成長意欲は欠かせません。
ビルマネジメントへの転職に役立つ資格
ビルマネジメント企業への転職を考えているのであれば、ビルの管理や経営に関する資格に加え、技術系の資格も取っておくと有利です。
ビル管理士(建築物環境衛生管理技術者)
一般的にはビル管理士と呼ばれる国家資格の正式名称は「建築物環境衛生管理技術者」です。
ビル管理士の資格を保有していれば、延べ床面積3,000平方メートル以上の大規模な建物(特定建築物)において、選任することが義務づけられているビル管理士の仕事に従事できます。
具体的な仕事としては、環境衛生上の維持・管理に関連する計画の立案や調査の実施などがありますが、実際の業務内容は多岐に渡っています。
ビル経営管理士
ビル経営管理士とは、一般財団法人日本ビルヂング経営センターが実施・認定している民間資格で、資格保有者はビルの運営や管理の専門知識を持つスペシャリストとして認識されます。
不動産特定共同事業を行ううえで必要とされる「業務管理者」の要件のひとつにもなっています。
電気工事士やボイラー技士、ビル経営管理士などの技術資格
ビルマネジメントでは設備点検なども業務に含まれるため、技術系の資格を保有していると転職の際に有利です。具体的には以下のような資格が挙げられます。
・電気工事士
・ボイラー技士
・危険物取扱者
・エネルギー管理士
ビル管理士やビル経営管理士の資格保有者が、さらに技術系の資格も取得すれば、設備管理の専門知識を有する人材として重宝されます。
これからビル管理士やビル経営管理士の資格を取得したいと考えている人も、設備管理の基礎知識を身につけるために、まずは技術系の資格にチャレンジしてみるのもひとつの方法です。
まとめ
ビルマネジメントは建物の総合的な管理を行う仕事で、業務内容は多岐に渡ります。
ビルマネジメント業に就くにはコミュニケーション力や観察力、成長意欲などが必要とされます。
不動産業界専門の転職エージェントは、個人の強みを生かして転職できるよう、さまざまなサポートを行っています。ビルマネジメントへの転職の相談にも対応していますので、お気軽にお問い合わせください。
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