- 作成日:2023.04.14
- 更新日:2024.02.10
不動産仕入れ営業とは?きついと言われる理由や年収について解説
不動産仕入れ営業の仕事はきついのではないかと気になっていませんか。
不動産仕入れ営業は不動産営業の中でも特殊な仕事であり、知識や経験が必要となります。
とはいえ、未経験の方を採用している企業も多く、努力次第で高収入を得られる職種です。
本記事では、不動産仕入れ営業の仕事内容やきついと言われる理由、向いている人、成果を出すコツなどをまとめました。
不動産仕入れ営業への転職を迷っている方は、ぜひ最後までご覧ください。
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この記事の監修者
不動産転職ルート 編集部
不動産業界専門の転職エージェント「不動産転職ルート」の編集部です。不動産業界での転職活動やキャリアに役立つ記事を更新しています。
目次 INDEX
不動産仕入れ営業とは?
不動産仕入れ営業とは、不動産会社が戸建て住宅やマンションなどを建てて販売するための物件や土地を仕入れる仕事です。
土地仕入れ営業や用地仕入れ営業とも言われています。
不動産仕入れは不動産売買や不動産開発の根幹となる事業で、不動産業界で花形とされる立ち位置です。
お客様に販売する土地や自社で開発する不動産の建設予定地などが、仕入れの対象です。
そのため、営業する相手は個人のお客様ではなく、地主や不動産会社の担当者となります。
不動産仕入れ営業の仕事内容
不動産仕入れ営業が仕入れる不動産の種類は、いくつかあります。
- 建物を建てるための用地仕入れ
- リノベーションして販売するための中古戸建て・マンション
- 自社で保有するための収益物件 など
一般的な不動産営業の仕事は相手に「買ってくれませんか?」と声をかけますが、不動産仕入れ営業の仕事は上記の物件の保有者に対して「売ってくれませんか」とアプローチします。
将来的な収益も見越して仕入れないといけないため、不動産所有者の要望だけでなく、社内で検討を重ねたうえで仕入れを決断することになります。
不動産仕入れ営業の仕事の流れ
不動産仕入れ営業の大まかな流れは、以下のとおりです。
- 情報収集する
- 現地調査を行う
- 土地や建物を仕入れる
まずは不動産会社や地主から良い土地や建物に関する情報を調査します。
そして、土地や建物が見つかったら現地調査を行い、将来的に収益を出せる土地かどうかを判断します。
現地調査や社内会議をした結果問題がなければ、不動産の所有者と契約書を交わして土地の仕入れを行う流れです。
不動産仕入れ営業がきついと言われる理由
不動産仕入れ営業の仕事がきついと言われる理由は、以下の4つです。
- 先を見据える力が必要
- コミュニケーション能力が必要
- 情報収集が必要
- 難易度が高い
きついと言われる理由を具体的に見ていきましょう。
先を見据える力が必要
不動産仕入れ営業を行う際は土地や建物から収益が出るかどうか、将来性を見据えたうえで仕入れる必要があります。
仕入れの段階で将来的な活用方法と収益などを考えて計画的に仕入れを行わなければ、仕入れ後に不都合が出て、場合によっては赤字になってしまうかもしれません。
土地や建物の将来性を正確に予想するためには、不動産業界の知見が必要なだけでなく、現在の土地の保有者や将来土地や建物を利用する方の立場になって物事を考えることが大切です。
不動産仕入れ営業は、土地や建物の将来性を正確に見据える力が求められるため、不動産業界で働いていた人や不動産売買に携わっていた人が、仕事に就くケースが多くなっています。
コミュニケーション能力が必要
不動産仕入れ営業を行うには、不動産会社や地主から情報収集する必要があるため、コミュニケーション力が欠かせません。
状況によっては土地の所有者だけでなく、所有者の家族や親戚にも交渉し説得しなければならない場面に遭遇することもあるでしょう。
誰か一人を説得すれば良いのではなく、さまざまな障壁を乗り越えなければならない点がきついと言われる理由のひとつです。
その他、不動産の手続きを行う中で司法書士や行政書士、自治体など多くの方とコミュニケーションを取る機会があります。
このように不動産仕入れ営業の仕事は、さまざまな方とコミュニケーションを取りながら業務を進めなければなりません。
情報収集が必要
不動産仕入れ営業をして結果を出すには、情報収集が必須です。
例えば、公に売買対象として公開されていない土地の中には、相続者が土地を手放したいと思っていたり、認知症になった親の代わりに売りたいと思っていたりすることもあります。
このような情報は、日頃から情報網を構築していなければ仕入れられません。
情報をいち早く収集できると、自社でその不動産を取り扱うことができ、結果として大きな利益に繋がります。
一方で、情報網を構築できていなければ不動産情報をいち早く察知できず、仕事で良い結果を残せないでしょう。
不動産仕入れ営業でより大きな成果を残したい場合は、さまざまな人と繋がり、不動産が売りに出される前にアプローチできるように普段から行動する必要があります。
難易度が高い
不動産仕入れ営業の仕事がきつい理由として、そもそも難易度が高い点が挙げられます。
不動産仕入れは不動産業界の根幹となる事業であり、不動産を仕入れないと不動産開発ができず、特に自社開発した物件を販売する企業は利益が出せません。
自社開発した物件を販売する不動産会社は、土地を仕入れて、その土地に建てた建物を販売します。
仕入れた土地にどのような建物を建てるとお客様に喜ばれ、利益が出せるのかを考えることが大切です。
また、仕入れの際はその物件の需要が高いかどうかを見極める必要があります。
このように不動産を仕入れて利益を出す過程を考えるには、不動産業界の知見がないと難しいでしょう。
不動産仕入れ営業が向いている人
不動産仕入れ営業が向いている人の特徴は、以下の3つです。
- コミュニケーション能力が高い人
- 情報収集が得意な人
- 将来起業を考えている人
転職を考えている方は、当てはまっているかどうかを見ていきましょう。
コミュニケーション能力が高い人
先述したように不動産仕入れ営業は、さまざまな人とコミュニケーションを取る必要がある仕事です。
特に仕入れの際は土地や建物の所有者とコミュニケーションを取り、困りごとを相談してもらえる仲になっておく必要があります。
また、土地を売ってもらう際は不動産所有者だけでなく、その家族や親戚も話し合いの場に参加するケースがあります。
このような背景により、コミュニケーション力が高くないと不動産仕入れ営業の仕事を続けることは難しいでしょう。
情報収集が得意な人
不動産仕入れ営業に向いている人の特徴として、情報収集が得意なことも挙げられます。
不動産を仕入れる際は、所有者が売る可能性があり、開発すれば収益の出せる土地であることが条件となります。
そのため、不動産会社や土地の所有者と関係性を構築して情報収集するほか、登記をチェックして頻繁に登記の変更が行われているかどうかを確認することも大切です。
このように土地を仕入れるには、さまざまなところで情報収集して、収益の出せる土地や建物を探す必要があります。
将来起業を考えている人
土地の将来性を見据えて土地を仕入れるスキルが身に付くと、将来不動産業界で起業することも不可能ではありません。
特に不動産仕入れ営業は、自分一人では動かせないような多額のお金を動かす仕事です。
失敗すると、大きな損失を出してしまうため、常に緊張感を持って仕事に取り組む必要があります。
したがって不動産仕入れ営業は、経営者になるための経験を積む場としても最適です。
不動産仕入れ営業で成果を出すコツ
不動産営業の中でも難易度が高いと言われる不動産仕入れ営業の仕事で成果を出すコツは、以下の4つです。
- ネットワークを広げる
- 登記簿謄本から情報を読み取る
- 複数の物件へアプローチする
- 業界の流れを知る
コツを知っていると、実際に成果を出せる可能性が高くなります。
転職する前に成果を出すコツを把握しておきましょう。
ネットワークを広げる
不動産仕入れ営業で大切なことは、不動産会社や土地所有者とのネットワークです。
業界内での繋がりがたくさんあるほど、狙い目の物件の話が舞い込んでくる可能性があります。
ただし、資金力のある不動産会社は、自分が情報を得た時点ですでに狙い目の不動産を購入しようと動いているかもしれません。
まだネットワークを構築できていない方は、地元の不動産会社から関係を構築していくと良いでしょう。
地元の不動産会社は大手不動産会社ほど多くの情報を持っていませんが、大手不動産会社にはない地元からの信頼があります。
そのため、地域の地主が所有している土地の情報などが得られるかもしれません。
登記簿謄本から情報を読み取る
登記簿謄本は登記所や法務局、オンラインなどで誰でも取得でき、一般公開されています。
土地の所有者や登記の変更など、不動産に関して気になることがあれば取得して確認できます。
登記簿謄本を取得する時は、以下の条件に当てはまる物件を探してみましょう。
- 相続されたばかりの土地
- 相続により法定相続人間で共有状態になっている物件
- 所有者が頻繁に代わっている土地
また、登記簿謄本には所有権が移転した理由も記載されているので、確認すれば「売ってもらえる可能性があるかも」「価格交渉がしやすい」などと判断しやすくなるでしょう。
複数の物件へアプローチする
不動産所有者には、複数回アプローチすることが大切です。
1回アプローチしてうまくいかなかったからといって、諦めてはいけません。
初対面の相手に「土地を売ってください」と言われて、「わかりました」と答える人は滅多にいません。
最初は名刺を渡して顔を覚えてもらうだけでも十分です。
何度か足を運ぶうちに少しずつ信頼関係を築けたら「この人になら土地を売っても良いかも」と思ってもらえるかもしれません。
はじめのうちは「困ったことがあったら何でも相談してくださいね」くらいのニュアンスで、信頼関係を構築することを目標に行動しましょう。
業界の流れを知る
不動産情報を収集するだけでなく、業界の流れを知っておくことも重要です。
最近は大きな企業でも倒産したり、事業から撤退したりする動きが良く見られます。
経営状況が厳しくなると、土地や建物は当然売りに出されるでしょう。
ニュースや株の動きなどをチェックして、業界の流れをつかんでおくと次に不動産仕入れを行う営業先に目星を付けられます。
事前に目星を付けておくと、実際に売りに出されそうになった時にすぐに行動できて、競合他社の営業マンよりも早くアプローチできる可能性が高いです。
不動産用地仕入れ営業の平均年収
求人ボックスによると、不動産用地仕入れの仕事の平均年収は513万円です。
「令和3年分民間給与実態統計調査」によると、国内の給与所得者の平均給与が443万円のため、比較すると高い水準であることがわかります。
ただし、不動産用地仕入れの仕事をしている方全体の給与幅は330〜968万円と幅広いため、企業規模や経験、スキルなどに応じて平均収入に差があるといえるでしょう。
不動産用地仕入れ営業に役立つ資格
不動産用地仕入れ営業に活かせる資格として、次の3つが挙げられます。
- 宅地建物取引士(宅建)
- ファイナンシャルプランナー(FP)
- 普通自動車免許
不動産用地仕入れ営業は資格がなくても問題ありませんが、資格を保有していると転職の際に有利に働く可能性があります。
宅地建物取引士(宅建)
宅地建物取引士(以下、宅建)は、不動産取引に必須の国家資格です。
宅建の資格がなくても営業を行い契約までアプローチすることはできますが、重要事項説明や重要事項説明書面の記名押印、契約書の記名押印は宅建の資格がないと行えません。
また、用地仕入れの際に不動産会社や地主などと関係を築く中で、資格を保有していると信頼性の向上に繋がるでしょう。
ファイナンシャルプランナー(FP)
ファイナンシャルプランナーは税金や保険、年金などの幅広い知識を活用して、ライフプランの設計を行うお金の専門家です。
資格を保有していると、土地を売った時の税金や売った際に得たお金の活用などあらゆる面から適切なアドバイスができます。
普通自動車免許
普通自動車免許も、不動産用地仕入れ営業に役立つ資格です。
営業先の土地や建物は、すべて駅の近くとは限りません。
時には電車やバスで行きにくい場所に、情報収集や現地調査をしに行くこともあるでしょう。
不動産用地仕入れ営業の求人には、普通自動車免許を必須としている企業もあるため、取得しておくことをおすすめします。
不動産用地仕入れ営業に転職する際のアピールポイント
不動産用地仕入れ営業に転職を考えている場合、アピールポイントとなりやすい強みや経験は以下の通りです。
- コミュニケーション能力
- 不動産業界での人脈
- 他業種や不動産業界での営業経験
- 経営感覚を持って行動するスキル
不動産用地仕入れ営業は、これまでの営業スキルや人間関係を大いに活かせる仕事です。
情報収集が必須の仕事のため、不動産業界や士業などとの横の繋がりがあると高く評価されるでしょう。
今までに営業をして良い成績を残したことがある方は、実績をアピールしてください。
過去に実績があると不動産用地仕入れでも活躍できる可能性が高く、採用担当者からは好印象に映ります。
まとめ
不動産用地仕入れは、自社で開発するなどして販売するための土地や建物を仕入れる仕事です。
不動産事業の根幹となる業務なだけあって、決して簡単な仕事ではありません。
そのため、不動産仕入れ営業はきついと言われることもあります。
きついと言われる不動産仕入れ営業で成果を出すには、情報収集とネットワークの構築が欠かせません。
日頃から不動産会社や地主などとのネットワークを構築して情報収集し、良い不動産情報を手に入れた方が誰よりも早くアプローチできて良い結果を残せるでしょう。
ここまで読んで不動産用地仕入れ営業の仕事をできそうだと思った方は、ぜひ転職先候補に入れてみましょう。
▼参考
・国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」
・求人ボックス「用地仕入れの仕事の年収・給料(求人統計データ)」(2023年4月3日時点)
この記事の監修者
不動産転職ルート 編集部
不動産業界専門の転職エージェント「不動産転職ルート」の編集部です。不動産業界での転職活動やキャリアに役立つ記事を更新しています。