宅建試験の問題構成や解く順番について悩んでいませんか?

過去問や模擬試験を受けてみると、時間配分や試験時間が足りないと不安に思われる方も少なくありません。

このコラムでは、宅建試験の問題構成と解く順番について詳しく解説します。

また、試験時間が足りない場合の対策も紹介するため、宅建試験に自信を持って臨むためのヒントが得られるでしょう。

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宅建試験の問題構成は?

まず、どの科目に重点を置いて対策すべきかを明確にするために、宅建試験の問題構成を把握することが重要です。

科目ごとの問題数や配点を把握することで、試験時間内にすべての問題を解くための時間配分を考えることにも役立ちます。

宅建試験の問題構成は以下のとおりです。

科目問題数(配点)問題番号主な出題範囲
権利関係14問問1~問14・民法
・借地借家法
・区分所有法
・不動産登記法
法令上の制限8問問15~問22・都市計画法
・建築基準法
・国土利用計画法
・農地法
宅地造成及び特定盛土等規制法( 通称:盛土規制法、旧:宅地造成規制法)
・土地区画整理法
税その他3問問23~問25・不動産取得税
・登録免許税
・印紙税
・固定資産税
・不動産鑑定評価基準
・地価公示法
宅建業法20問問26~問45・宅建業法
・免許
・宅地建物取引
士・報酬の制限
免除科目5問問46~問50・景品表示法
・土地、建物
・住宅金融支援機構
など

宅建の試験時間は2時間で、問題数は50問です。

単純計算で1問あたり2分ちょっとで解く必要がありますが、問題ごとに難易度は異なるため一括りにして考えることはできません。

宅建試験では「時間が足りなかった」という悩みがよく見受けられます。そのため、大切なのは科目ごとの時間配分と解く順番です。

時間配分をしっかり考え、効率的な解答を心掛けましょう。

宅建の時間配分と問題を解く順番のおすすめ

宅建試験の問題を問1から順番に解く必要はありません。

なぜなら、最初に問われる科目は初学者が苦手とする権利関係であり、解くのに時間がかかるからです。

以下の表では、宅建の時間配分と問題を解く順番のおすすめをまとめています。

解く順番科目時間配分
1宅建業法35分
2権利関係35分
3法令上の制限15分
4税・その他5分
5免除科目10分
6見直し20分

次に、科目ごとの特徴やポイントについて解説します。

①宅建業法 35分

宅建業法は50問中20問と配点が多く落としたくない科目であり、解答に時間がかからないことから最初に解くことをおすすめします。

権利関係や法令上の制限とは異なり、出題範囲も狭く勉強しやすいことが特徴です。

過去問で問われた内容が、角度を変えて出題されることも少なくありません。

問題集や過去問題集で対策していれば得点しやすく、試験の波に乗るためにも最初に解きましょう。

②権利関係 35分

権利関係は宅建業法に次いで50問中14問と配点が多いため、宅建試験の中でも重要な科目の一つです。

ただし、前述したとおり出題形式が豊富で、問題文も長くなる傾向にあります。

そのため、問題を解くときは関係図を描き、焦らずに落ち着いて「何を問われているのか」に焦点を当てるようにしましょう。

なお、権利関係では借地借家法や区分所有法、不動産登記法が毎年出題されています。

出題範囲は広いですが頻出範囲は偏っているため、重点的に勉強しておくのがおすすめです。

③法令上の制限 15分

法令上の制限は専門用語が多いですが、権利関係より難しくありません。

暗記や解き方を習得すれば時間をかけずに解くことができます。

問われ方は正しい選択肢、あるいは誤っている選択肢を選ぶパターンが多く、個数を問われる問題は出題されにくいのが特徴です。

初見の問題は他の受講生でも解けない可能性が高いため、分からないときは割り切って次の問題に進みましょう。

④税その他 5分

税その他は50問中3問と問題数が少ないため、短時間で解いて時間を節約しましょう。

税については、税金の計算方法や特例制度の種類、誰が誰に支払うべき税金なのかを押さえて問題を解くことが重要です。

国税なら印紙税や登録免許税、地方税なら不動産取得税や固定資産税が、比較的低い難易度で出題されます。

その他は、権利関係や法令上の制限以外の法律に関わる分野ですが、稀に難易度の高い問題が出題されます。

法令上の制限と同じく、解けない問題は時間をかけすぎずにスルーしましょう。

⑤免除科目 10分

免除科目は問46〜問50の5問で、主に景品表示法や土地・建物、住宅金融支援機構に関わる内容が出題されます。

統計問題のように知っていなければ解けないものや、問題文が短く時間をかけずに解けるものが多いため、スピードを意識しましょう。

免除科目は、基本的に出題範囲が広く対策が難しい科目とされています。

試験直後に解いて分からない問題が多い場合は自信を失いかねないため、最後に解くといいでしょう。

⑥見直し 20分

最後の見直しでは、まずマークシートを注意深く確認します。

問題用紙をめくりながら、1問ずつ問題番号とマークする解答欄を確認し、マークミスがないかを見直しましょう。

また、難しくてスルーした問題があれば、残りの時間をその問題に費やすことも一つの選択肢です。

宅建の試験時間が足りない?マークシートのコツや解き方

「宅建の試験時間が足りない」という声を耳にしたことがあるのではないでしょうか。その理由としては、以下の3つが挙げられます。

  • 問題文を読むのが遅い
  • どのくらい時間がかかっているか把握できていない
  • マークシートの転記と確認に時間がかかる

宅建試験は2時間で50問解く必要があるため、スピードを意識しなければなりません。

しかし、問題文を読むのが遅い方ほど、他の問題を解く時間が不足してしまいます。

また、各問題にどれくらいの時間を費やしているかを把握できていない場合は、時間配分で失敗する恐れもあるでしょう。

さらに、マークシートの転記と確認に時間を要し、解答に割ける時間が減ってしまっている可能性も考えられます。

細かい部分ではありますが、上記を意識しなければ大きくロスしてしまうでしょう。

これらの問題を解決するために、以下で5つの対策方法を紹介します。

  • 問1から解かない
  • 1問2分と考えない
  • マークシートはまとめて転記する
  • 分からない問題は飛ばす
  • 早く解く訓練をする

問1から解かない

宅建試験で時間が足りないと感じる方の多くが、最初の問題から解くことに焦点を当てがちです。

しかし、問1から順に解く必要はありません。なぜなら、問1の権利関係は問題文が長いことやさまざまな出題形式の問題が出されるという特徴があり、時間をかけすぎてしまう恐れがあるからです。

代わりに解きやすい宅建業法から着手し、解答に自信を持つことをおすすめします。

そうすることで、余った時間を使って難易度の高い問題に取り組むことが可能です。

1問2分と考えない

宅建試験は1問あたり2分で解くという考え方が一般的ですが、すべての問題に適用されるわけではありません。

問題の難易度や問題文の長さ、出題形式などによって解くのに要する時間は異なります。

したがって、1問2分という枠にとらわれず、科目ごとに時間配分を行いましょう。

難易度の高い問題や複雑な問題文に時間を多く割く必要がある科目もあれば、比較的簡単で時間をかける必要のない科目もあります。

1問2分という目安も大切ですが、科目ごとの時間配分を適切に行い、自分にとって最適な解き方を見つけることが試験時間を有効に活用する鍵となるでしょう。

マークシートはまとめて転記する

マークシートはまとめて転記するのがおすすめです。

1問ずつ塗りつぶすのは目線の動きから考えても、時間がかかるためおすすめしません。また、マークする箇所がずれてしまう恐れもあります。

最後・5〜10問ずつ・科目ごとなどにまとめて塗るといいでしょう。

試験時間を有効に使うために、マークシートの転記方法にも注意を払うことをおすすめします。

分からない問題は飛ばす

宅建試験には難易度の高い問題も混ざっているため、分からない問題に時間を費やすことは効率的ではありません。

そのため、分からない問題は時間を使わずに飛ばし、確実に解ける問題から着手しましょう。

飛ばした問題は最後の見直し時間で解くことも可能です。

試験終盤に残り時間を確保しておくことで、スルーした問題に対処する余裕を持つことができます。

早く解く訓練をする

宅建試験で時間にゆとりを持つためには、過去問などを利用して、文章や出題形式に慣れることが重要です。

たくさんの問題に取り組むことで、問題を早く解くスキルが身に付きます。

特に問題文が長く、何を問われているのかを把握するのに時間がかかる権利関係は、関係図を描くことが欠かせません。

繰り返しの訓練を通じて、試験時間内に問題を解答するためのテクニックを磨いていきましょう。

まとめ

宅建試験は、時間配分や解く順番によっては時間が足りなくなる恐れがあります。

「時間不足ですべて解けなかった」とならないためにも、まずは問題構成を把握し、自分に合った時間配分を考えましょう。

また、このコラムでは宅建業法から解く方法をおすすめしましたが、これが正解というわけではありません。

これから宅建の勉強を始める方は、科目ごとの文章量や出題形式などを踏まえ、自分に合った時間配分や解く順番を検討してみてください。

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この記事の著者 新川 優香

大学卒業後、不動産会社で売買の営業職と賃貸の事務職を経験。

現在は不動産ライターとして不動産売買仲介から賃貸仲介、物件管理に関わる執筆活動をしている。

保有資格は宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、FP2級。