就活で10月に内定なしはやばい?【2025年10月最新】大学4年の10月からの就活対策やコツを紹介
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- 大学4年生の10月時点で内定なしでも就活を諦める必要はない
- 秋採用を実施している企業は存在し、適切な対策により内定獲得は十分可能である
- まずは自己分析や面接対策の見直しにより、これまでうまくいかなかった原因を改善できる
- また就活エージェントからの個別サポートを受けることで、効率的な就活ができる
- 就活エージェントは10月以降も採用活動を続ける優良企業の情報を保有している場合が多い
- 加えて、書類選考や面接対策において個別フィードバックを受けることでき、短期間での改善が期待できる
なお、10月に内定なしの方におすすめの就活エージェントは以下のとおりです。
サービス名 | おすすめポイント |
---|---|
キャリアチケット就職エージェント | ・内定獲得まで最短1週間(※1)と、スピード感を持って就活を行える ・内定獲得が1.4倍(※2)に上がった実績あり ・自己分析のサポートを丁寧に行ってくれる |
キャリアパーク就職エージェント | ・紹介できる企業を1,300社以上(※3)保有している ・特別選考フローの求人を紹介してもらえる場合がある ・年間1,000人(※4)をサポートするプロに面接対策をしてもらえる |
(※1~4 2025年9月時点 公式サイトに記載)
目次
【前提】大学4年生の就活で10月に内定なしはもう遅い?やばい?
大学4年の10月で内定がない状況は遅いとは言えませんが、行動を起こすべき重要な時期と言えます。
この時期でも内定獲得の機会はまだ残されており、適切な対策をすることで就職成功への道筋を描くことが可能です。
10月からの就活は決して手遅れではありませんが、これまでのアプローチを見直し、戦略的に取り組む必要性があります。
その理由は、この時期は春夏に比べて募集企業数が減少する一方で、海外留学生たちや公務員試験希望者なども参入し、競争が激化するためです。
具体的には、中小企業や通年採用を行う企業への視野拡大、志望動機の個社別深堀り、面接対策の徹底が重要となります。
また、秋採用特有の「この時期に就活をしている理由は何ですか?」という質問への準備も必須です。
10月時点の内定者の割合
※グラフの詳細はアンケート概要をご覧ください
※本アンケートは10月以前に就活を行っていた方、就活を10月まで一度も就活を行っていなかった方を含みます
本サイトが大学生で就活をしたことのある566名に行った独自アンケートによると、大学4年生の10月時点で内定を獲得していた方は69.08%となりました。
約7割の大学生がすでに就職先を決めているため、まだ内定がない場合は遅れていると考えて良いでしょう。
10月で内定なしでも就活を続けた方が良い・始めた方が良い理由
10月の時点で内定なしでも就活を続ける、就活を始めた方が良い理由には、以下のものがあります。
労働大臣認定 産業カウンセラー
白根 陸夫
近年は秋採用や通年採用を導入している企業が増えている傾向にあり、中でもベンチャーや外資系企業は10月以降でも積極的に採用活動を継続しています。
秋採用として募集をしている企業が存在する
10月以降でも多くの企業が新卒採用を継続しており、秋採用に参加することで内定の可能性があります。
秋採用とは大学4年生の10月以降に行われる採用のことで、多様な理由により企業が実施する募集形態です。
企業が秋採用を実施する主な理由として、春夏で予定人数の採用ができなかった場合や、内定辞退による欠員補充が挙げられます。
就活会議に掲載の情報によると、秋採用を行った実績のある企業は115社(※)存在しています。
(※2025年10月時点 就職会議に記載)
注意点として、秋採用は春夏採用と比較して募集枠が限られる傾向があるため、早めの準備と効率的な企業探しが重要になります。
10月時点で内定がない人は一定数存在する
10月時点で内定を持たない学生は決して少数派ではなく、多くの就活生が同じ状況にあります。
本サイトが行ったアンケート結果を見ても、約30%の学生が内定を獲得していない状況でした。
この数値は裏を返せば、内定を獲得していない学生が依然として存在していることを示しており、焦りを感じる必要はありません。
また、10月以降も就活を続ける学生の中には、大学院進学や公務員試験から進路を修正した優秀な人材も含まれており、企業側もこうした人材の獲得を期待しています。
なお、リクルートの就職プロセス調査によると、9月時点で就活を継続している学生は全体の約12.8%(※)存在し、10月になると10人に1人程度まで減少しているデータもあります。
(※出典:就職みらい研究所調査)
上記のデータを確認すると少数派のようにも捉えられますが、むしろライバルが減少する可能性が高いとも捉えられるため、適切な対策を行えば内定獲得の可能性は十分にあるといえるでしょう。
第二新卒での就活は難しくなる場合が多い
新卒として卒業する機会を逃すと、第二新卒として就職活動を行うことになり、選択肢や条件面で不利になるケースが多くなります。
新卒採用と第二新卒採用では応募可能な求人数に大きな差があり、多くの大手企業では新卒のみの採用枠となっているのが現状です。
第二新卒の場合、中途採用枠での応募となることが多く、経験豊富なベテラン社会人と比較される場面もあり、スキル面での不利さが生じる可能性もあります。
他には、企業側からは「何か問題があるのではないか」という懸念を持たれやすく、面接では新卒採用ではなく第二新卒で就活を行う理由について厳密に問われることになります。
10月で内定なしの場合の対策方法
大学4年生の10月時点で内定を獲得していなかった方にアンケートを行ったところ、効果的だった対策は以下になります。
※グラフの詳細はアンケート概要をご覧ください
上記の結果から見ると、応募する企業の幅を広げたり、就活サイトへ登録したりすることが重要だと言えるでしょう。
就職エージェントに登録して相談することで、面接対策や自己分析の確認などのサポートも受けることが可能です。
それぞれの詳細は以下で解説しているため、自分の状況に合った対策方法を試してみましょう。
労働大臣認定 産業カウンセラー
白根 陸夫
10月時点で内定がない大学4年生はなぜうまくいかなかったのかの理由を振り返り、志望動機や自身の強みなどを整理し直してみると良いでしょう。
また、志望理由を明確に言語化し、面接に繋げることが大切です。
就活エージェントに登録・相談する
10月で内定なしの状況では、就活エージェントへの登録・相談が内定獲得への効果的な方法のひとつです。
就活が長期化している状況では、自分一人で考えるのみでは解決策が見つからないことが多く、客観的な視点から内定がもらえない原因を分析してもらう必要があります。
また、スピード感も重要な時期になるため、サポートをしてもらいながら効率良く進めることがおすすめです。
具体例として、キャリアチケット就職エージェントやキャリアパーク転職エージェントでは、専門のエージェントが担当に就き、面接対策や業界研究、自己分析などについて細かくサポートしてもらえます。
そのため、内定がなかなか決まらず焦りを感じていて、就活の方向性を見直したい場合は相談してみると良いでしょう。
キャリアチケット就職エージェント
キャリアチケット就職エージェントとは
キャリアチケット就職エージェントは「就活のプロ」と呼ばれるエージェントに無料でサポートしてもらえるサービスです。
キャリアチケット就職エージェントでの就職活動がおすすめの人
- 10月に内定なしで焦りを感じている人
- 内定獲得率を高めたい人
- セミナーやイベントに積極的に参加したい人
キャリアチケット就職エージェントで就活するメリット
キャリアチケット就職エージェントは、最短1週間(※1)での内定獲得を実現できる可能性がある就職エージェントです。
プロのエージェントによる丁寧なサポートが特徴で、自己分析の見直しや面接対策を一緒に進めることができます。
また、内定獲得率1.4倍(※2)アップに期待ができ、自身の特性をきちんと把握した上で活躍しやすい企業を選定してもらうことが可能です。
実際に紹介される企業は平均5社(※3)となっており、数を増やすのではなく、ひとつひとつのやり取りの質を高める方針で、効率的に就活を行うことが可能です。
(※1~3 2025年9月時点 公式サイトに記載)
さらに、無料で参加できるセミナーも都度実施しているため、意欲のある場合は参加してみることで知見を広げることもできるでしょう。
サービス名 | キャリアチケット就職エージェント |
---|---|
対象業界 | 幅広い業界・業種 |
最短内定獲得日数(※) | 1週間 |
面接対策 | 回数無制限 |
サポート内容 | ・個別のヒアリング ・企業紹介 ・自己分析のサポート ・1DAY選考会の実施 |
運営会社 | レバレジーズ株式会社 |
運営許可番号 | 13-ユ-302698 |
キャリアパーク就職エージェント
キャリアパーク就職エージェントとは
キャリアパーク就職エージェントは、最短1週間(※)の内定獲得スピードが特徴の就職エージェントです。
(※2025年9月時点 公式サイトに記載)
キャリアパーク就職エージェントでの就職活動がおすすめの人
- 特別選考の企業を紹介してもらいたい人
- 優良企業を紹介してもらいたい人
- 企業との面接に苦手意識がある人
キャリアパーク就職エージェントで就活するメリット
キャリアパーク就職エージェントでは、初回に約90分(※)の面談を行っているため、将来のキャリアを見据えた企業紹介が可能です。
(※2025年9月時点 公式サイトに記載)
自身が望む職種・条件はもちろん、企業との相性も加味した上で求人を紹介してもらいやすく、選考通過率アップに期待ができます。
また、特別選考フローの独自求人も保有しており、スピード内定を実現することも可能です。
これらの点から、10月に内定がなく焦りを感じている方でも、安心感を持って就活を行いやすいでしょう。
サービス名 | キャリアパーク就職エージェント |
---|---|
対象業界 | 幅広い業界・業種 |
最短内定獲得日数(※) | 1週間 |
面接対策 | 無制限 |
サポート内容 | ・エントリーシートの対策 ・企業紹介 ・就活に関する疑問点の解消 ・オンラインでの相談対応 |
運営会社 | ポート株式会社 |
運営許可番号 | 13-ユ-305645 |
就活エージェントを活用して10月から内定した人の声
実は10月半ばからエージェント数件登録して転職活動してたんだけど、先週第1志望のとこ内定出て、昨日オファー面談行ってきて改めて内定承諾出して、これでやっと就活終われた〜解放感ヤバい😭🙌
年内には絶対決めたかったんだけど、年取る前になんとか終われてほっとしたわ…😇— ほたか (@hota1206) December 6, 2023
9月中旬から民間就活始めたけど、就活エージェントサービスのおかげで10月頭に志望度高い企業複数内定もらえたから結構おすすめ
既に何かしら就活サービス使ってると思うけど、新しい所登録してみるのも手だと思う。暫く使ってるサービスより新しく登録した所の方が親身になってくれる可能性は高い
— ですく (@iam_not_chair) May 10, 2024
就活サイトに登録する
就活の成果を高めるためには、就活サイトへの登録もしておきましょう。
就活サイトとは、求人掲載や企業情報、選考に関するアドバイスなどを提供しているwebプラットフォームのことです。
10月という時期において就活サイトの活用が重要な理由は、限られた選択肢の中から効率的に企業を見つけられるためです。
具体的には、マイナビやリクナビなどの総合型サイトで幅広い企業情報を収集し、OfferBoxのような逆求人型サイトでは企業からのスカウトを受けられる可能性があります。
就活サイト利用時の注意点として、条件や基準を過度に絞り込まず、柔軟な対応を心がけることが大切です。
就活イベントに参加する
企業との直接的な接点を増やすため、就活イベントへの積極的な参加が効果的です。
就活イベントとは、合同企業説明会や業界特化型セミナー、座談会形式の交流会など、企業と学生が直接会える機会を提供するイベントです。
イベント参加が10月の就活で重要な理由は、書類選考では伝わりにくい人柄や熱意を直接アピールできるチャンスであるためです。
例えば、内定直結型のイベントでは短期間で内定獲得の可能性があり、業界特化型イベントではより深い企業理解が得られます。
参加する際の注意点として、事前準備を怠らず、自分の魅力を的確に伝えられるよう準備しておくことが重要です。
自己分析を再度行う
内定の確率を上げるために、就活の根幹となる自己分析を見直し、より深い自己理解を目指しましょう。
自己分析とは、自分自身の過去の行動や経験を振り返り、価値観やモチベーションの根源、強みや特徴を明確にする作業のことです。
10月時点で自己分析をやり直すべき理由は、これまでの選考で内定が得られなかった原因が自己理解の不足にある可能性が高いためです。
具体的な進め方として、小学生時代からの行動を一覧化し、どんな時にやる気が出たかを詳細に記録する方法があります。
自己分析実施時の注意点として、主観的な分析のみでなく、第三者の視点も取り入れて客観性を保つことが大切です。
応募する企業の幅を広げる
10月で内定がない方は選考範囲を拡大し、より多くの企業に応募することで内定獲得の可能性が高まります。
具体的には、大手企業に集中していた応募先を中小企業やベンチャー企業にまで広げ、エントリー数を増やすことで選択肢を確保する対策が有効です。
大手企業は競争が激しい場合が多いため、あまり大手企業に的を絞ってしまうと内定が得られにくくなります。
例えば、対象の業界を、多くの人手が必要な介護や教育、ITサービス業などに広げたり、地域密着型で働きやすい中小企業なども検討範囲に含めたりする方法があります。
志望動機を見直す
10月時点で内定が出ていない場合、応募企業への理解を深め、より具体的で魅力的な志望理由を構築し直すことが重要です。
志望動機作成には企業研究と自己分析の両方が必要で、企業の事業内容や社風を把握した上で自分との接点を見つけることが不可欠と言えます。
面接官に「この企業でなければならない理由」を伝えられないと、どこでも通用するような一般的な動機と判断され、選考で落とされる可能性が高くなる場合が多いです。
具体的には、企業のホームページで求める人物像を確認し、自分の経験や価値観との共通点を明確化する方法や、説明会やOB・OG訪問で得た情報を活用する手法などが考えられます。
面接対策を再度行う
面接を通過するためには返答の仕方や話し方のテクニックを改善し、想定質問への準備を徹底することが必要です。
面接では自己PRや志望動機などの基本的な質問から、結論を先に述べる話し方まで、伝達スキル全般の向上が求められます。
回答の準備が不十分だと、せっかく書類選考を通過しても面接で落とされてしまい、内定獲得のチャンスを逃してしまうでしょう。
以下の練習法が効果的なため、参考にしてください。
- 模擬面接を何度も繰り返す
- 自分の話し方をチェックする
- 想定される質問に対する回答を事前に準備しておく など
10月で内定なしの人の特徴・原因
※グラフの詳細はアンケート概要をご覧ください
10月で内定なしの人には下記のような特徴や原因があります。
就活に関する知識が不足している
10月で就活が終わらない人は、基本的な就活スキルや知識を身につけていないことにより内定獲得が困難になっている可能性があります。
就活は知識とスキルを身につけながら進めるものであり、基礎的な準備なしに成功することは難しい場合が多いです。
例えば、履歴書の書き方やエントリーシート作成の基本、面接での受け答えのマナーなどを理解していない場合、書類選考や面接で不合格になってしまうことが多いです。
また、企業が求める人材像を理解せずに適切でないアピールを続けてしまうことで、面接官に自分の魅力を伝えることができなくなってしまいます。
自己分析をやり切れていない
10月で内定なしの状況の場合は、自分自身の長所や価値観をしっかり把握できていないことが、効果的な自己アピールの妨げになっている可能性があります。
自己分析は就職活動の土台となるものであり、これが不十分だと志望動機や自己PRが薄い内容になってしまう傾向があります。
具体的には、過去の経験から自分の行動パターンやモチベーションの源泉を見つけ出すことができておらず、面接で説得力のあるエピソードを語れなくなる場合が多いです。
その結果、企業側に「この人はどんな人物なのか」を理解してもらうことができず、面接官の記憶に残らない就活生になってしまう可能性があります。
エントリーする業界を絞り過ぎている
志望業界の選択肢を絞り過ぎると、チャンスを逃している可能性が高くなってしまいます。
人気の高い大手企業や知名度のある業界のみを受験している場合、競争率が高くなるため内定獲得が困難になります。
具体例として、金融業界や商社、有名なメーカーなど誰もが知っている企業ばかりを狙い続けることで、自分に適した中小企業や目立たないが業績の良い企業を見逃してしまうケースがあります。
また、自分の価値観に合う仕事内容や企業文化を重視せず、企業のブランド力のみで選んでいると、面接での志望動機に説得力が生まれにくくなってしまいます。
エントリーする企業の数が少ない
内定がなかなかもらえない場合、エントリー数が不足していることが、大きな要因となります。
2024年卒の平均エントリー数は約20社程度(※)とされており、この数値を下回る場合は選択肢が狭められてしまう場合が多いです。
(※出典:株式会社ディスコ キャリタスリサーチ)
応募数が少ないと、書類選考で全て不合格となった際に手持ちの企業がなくなるリスクが高まってしまいます。
また、面接経験を積む機会も減少するため、本命企業での実力発揮が困難になる恐れがあります。
面接に対して苦手意識が付いている
面接への苦手意識が強くなると、本来の能力を発揮できなくなる可能性があります。
選考に何度も落ちた経験により自信を失い、面接の場で緊張が過度に高まってしまう状況が生まれてしまいます。
この負のサイクルが続くと、準備を十分に行っても実際の面接で思うような受け答えができなくなり、企業側に魅力を伝えきれません。
具体的には、緊張により敬語の使い方に自信が持てなくなったり、質問に対する回答の準備があっても本番で話せなくなったりする現象が起こります。
さらに、面接回数が少ないことで場慣れできず、本来であれば合格できるはずの企業でも落ちるケースも想定されます。
10月で内定なしで就活を行うデメリット
応募できる企業の数は少なくなる
10月以降の就職活動では、エントリー可能な企業数が春夏採用と比較して減少する傾向があります。
秋採用を実施する主たる目的は、春夏の採用期間で予定していた人員数を確保できなかった企業による補充採用にあります。
また、企業数が少なくなる理由として、多くの組織が10月初旬に内定式を開催し、それまでに採用活動を完了させる方針を取っている傾向があるためです。
このため、就活生が選択できる企業の幅が狭まり、業界や職種についても選択肢が制約されることになります。
具体的にこの時期でも採用を行っている企業として、一年を通して採用している企業や中小企業、ベンチャー企業、外資系企業などが秋採用の中心と言えます。
注意すべきは、採用枠が埋まった企業から順次エントリーが締め切られるため、迅速な行動が必要となることです。
現在も就活を続けている理由の準備が必要になる
大学4年生の10月時点では、多数の学生が既に就職先を決定している状況であるため、面接において就活継続の背景について質問される可能性が高いです。
採用担当者は、この時期まで活動を続けている明確な動機を知りたがる傾向にあります。
質問への対応では、これまでの就職活動における課題分析と、現在の取り組みへの活用方法を具体的に説明することが求められます。
なお、企業側は単に内定を得られなかった事実よりも、その経験から何を学び、どのような改善を図っているかを重視する場合が多いです。
回答準備では、過去の選考で不足していた点の分析、自己分析の見直し、企業研究の深化など、建設的な改善策を示すことが重要です。
また、志望企業への入社意欲の高さと、内定獲得への具体的な行動計画を明確に伝える必要があります。
人気企業の倍率がさらに上がりやすくなる
秋採用期間中は、採用を継続している企業数が減少する一方で、就活を続ける学生の層には優秀な人材も含まれるため、競争がより激化しやすくなります。
限られた募集枠に対して、海外留学経験者や公務員試験受験者など、多様な背景を持つ学生が集中する場合が多いです。
加えて採用企業側の選考基準も、この時期は厳格になる傾向があります。
企業は限られた採用枠において、確実に入社してくれる人材を求めており、内定辞退のリスクをできるだけ抑えたいと考えている傾向があるためです。
実際の例として、有名企業や人気業界では、春夏採用時よりも高い選考突破率が要求されることが多く見られます。
このため、表面的な対策ではなく、各企業に特化した志望動機の構築と、自己PRの差別化が従来以上に重要となります。
10月に採用を続ける企業の特徴
採用を行う企業の特徴
知名度が比較的低い場合が多い
10月に採用活動を継続している企業の多くは、学生からの認知度が高くない企業が中心となります。
これらの企業は一般的な就活スケジュールの時期が大手企業と重複してしまい、就活生に気づかれにくい状況となっているためです。
結果として、春から夏にかけての採用活動期間中に予定していた人数を確保できず、10月以降も募集を継続せざるを得なくなります。
具体的には中小企業やベンチャー企業、BtoBビジネスを展開する企業などが多く該当し、知名度が低いが働きやすい企業も存在するため企業規模のみで判断せずに検討することが重要です。
また、知名度の低さが必ずしも企業の質の低さを意味するわけではないため、企業研究を通じて事業内容や将来性を詳しく調べることをおすすめと言えます。
会社規模が比較的小さい場合が多い
秋採用を実施する企業は、従業員数が少ない中小規模の企業が多い傾向にあります。
中小企業は大手企業と比較して採用活動での露出機会が限られており、学生が集まりにくい状況に直面しているのが現状です。
この背景には中小企業の採用充足率の低さがあり、従業員299名以下の企業では57.2%(※1)と1,000名以上の企業の75.6%(※2)を大きく下回っています。
(※1,2 出典: 株式会社キャリタス「新卒採用に関する企業調査(PDF)」)
しかし中小企業の中にも業界トップシェアを誇る企業や経営が安定している企業は数多く存在するため、規模の大小にこだわりすぎない企業選びが大切です。
注意点として企業規模が小さいからといって成長性や待遇面で劣るとは限らないため、福利厚生や将来性なども含めて総合的に判断する必要があります。
採用を行う企業の目的
10月以降に採用活動を継続する企業には明確な目的があり、主に2つのパターンに分類されます。
第一の目的は春夏で目標にしていた人数を採用できなかったため、不足分を補うための継続採用です。
これは単純に応募者が少なかったという理由のみでなく、採用方針の変更や内定辞退者の発生など様々な要因が影響しています。
第二の目的は通年採用制度を導入している企業が、多様で優秀な人材との出会いを求めて年間を通じて実施する採用活動の一環です。
通年採用を行う企業は海外留学生や既卒者など、従来の就活スケジュールに当てはまらない優秀な学生層にも働きかけたいと考えています。
10月からの就活で採用までの流れ・スケジュール例
1,エントリーを行う:10月第1週
10月の第1週には、気になる企業に積極的にエントリーを行いましょう。
秋採用では春夏採用と比較して採用活動を実施する企業数が限られているため、早期の行動が重要になります。
10月の第1週から遅れることなくエントリーする理由は、企業が短期集中型の採用スケジュールを組んでいる場合が多いためです。
エントリーできる企業の例として、大手企業のグループ会社や通年採用を実施している企業、秋採用を継続している中小企業などがエントリー対象となります。
ただし、10月時点では多くの内定者が内定式を迎えているため、秋採用を受ける明確な理由を整理しておくことが大切です。
2,1〜3次面接を受ける:10月第1週〜11月中
10月第1週から11月中にかけて、1次面接から3次面接までの選考プロセスを進めていきます。
秋採用の特徴として、春夏採用よりもスケジュールが立て込んでいる場合が多く、一次面接から二次面接へと段階的に進む期間が短縮されています。
この時期に面接を成功させるポイントは、秋採用を受ける理由と志望動機を明確に伝えることです。
具体的には、「自己分析を深めた結果、御社の事業内容に魅力を感じた」「春夏の就職活動を通じて視野が広がり、改めて企業選びをした」といった前向きな説明が効果的です。
複数の企業から同時に面接の案内が来ることもあるため、スケジュール管理を徹底し、面接の日程が重なってしまわないよう注意が必要です。
3,最終面接を受ける:11月後半〜12月中
11月後半から12月中にかけて最終面接が実施され、内定に向けた最後の選考段階となります。
最終面接では企業側の採用意欲が高まっており、入社意思の確認や具体的な入社後の目標について深掘りされる傾向があります。
最終面接を通過するためには、「他の企業ではなく当社を選んだ理由は何か?」「入社後にどのような貢献をしたいか」といった質問に対して説得力のある回答を準備することが重要です。
例えば、企業の事業戦略や社風について具体的に調べ上げ、自分の価値観やキャリアビジョンとの一致点を明確に示すことが求められます。
この時期は内定辞退が発生しやすい時期でもあるため、企業は確実に入社してくれる学生を求めており、入社への強い意志を示すことが合格への鍵となります。
4,内定:12月中
12月中に内定通知を受け取り、就職活動が完了となるのが一般的です。
秋採用での内定獲得はまだ可能であり、株式会社リクルートの就職みらい研究所の調査によると12月1日時点での内定率は96%(※)に上昇していることが示されています。
(※出典:株式会社リクルート 就職みらい研究所調査)
内定を受けた場合は、入社承諾書の提出期限や入社までの準備事項について企業から詳細な説明を受けることになります。
内定獲得のタイミングは企業によって異なるため、複数社の選考を並行して進めている場合は、志望順位を明確にして適切な判断を行うことが大切です。
万が一12月中に内定が得られなかった場合でも、通年採用を実施している企業や冬採用に挑戦する選択肢が残されているため、諦めずに就職活動を継続することが可能です。
【2025年最新】10月内定なしの人におすすめの就活セミナーを紹介!
ここでは、10月内定なしの人におすすめの就活セミナーを紹介していきます。
セミナー名 | 東京わかものハローワーク |
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開催日 | 2025年10月21日(火) |
対象者 | 2026年卒・既卒 |
主催 | 東京わかものハローワーク |
会場 | 渋谷クロスタワー |
イベントの内容 | ・面接対策 ・自己分析など |
出典:イベカツ
※2025年10月3日時点
10月からの就活を成功させるコツ
スピード感を持って就活を進める
秋採用では迅速な対応が内定獲得の鍵となります。
多くの企業が短期集中的な選考を実施しており、エントリーから内定まで従来よりも短期間で進行するケースが一般的です。
この時期に採用を行う企業は、採用目標達成や内定辞退による補充を急いでおり、応募者にも迅速な判断を求めています。
実際に、多くの企業は採用枠が埋まり次第エントリーの受付を終了するため、興味のある企業を見つけたら即座に応募することが重要です。
選考プロセスでも一次面接から最終面接まで立て続けに進むことが多く、面接のスケジュール調整や事前準備をテンポよく行う必要があります。
この速いペースに対応できなければ、他の応募者に先を越される可能性が高まるでしょう。
周りと自身を比較しないようにする
他者との比較は就活において避けたい行動の一つです。
周囲の内定状況や進捗を気にしすぎると、焦りや不安が増大し、冷静な判断力を失う原因となります。
就活のペースは個人によって大きく異なり、早期に内定を獲得する人もいれば、時間をかけて納得できる企業と出会う人もいます。
SNSや友人からの情報で他者の状況を知ると、必要以上にプレッシャーを感じがちですが、それぞれの就活には異なる背景や事情があることを理解することが大切です。
自分自身のペースを保ち、目標に向かって着実に進むことに集中しましょう。
2chや知恵袋、なんJなどのSNSの声を鵜呑みにしない
匿名性の高い掲示板やSNSの情報は、必ずしも事実とは限らないため注意が必要です。
これらのプラットフォームでは話が誇張されていたり、事実が歪められて伝えられることも多く、一つの情報源のみで判断するのは危険です。
中でも企業の評判や選考情報については、投稿者の主観や個人的な体験に基づく偏った見解が含まれている可能性があります。
信頼性の高い情報を得るためには、複数の情報元を比較検討し、公式サイトや直接的な情報収集も併用することが重要です。
不安や疑問が生じた場合は、OB・OG訪問や企業説明会などのリアルな接点を通じて確認することをおすすめします。
インターネット上の情報のみではなく、自分自身で収集した正確な情報をもとに判断を下すことが、納得のいく就活につながるでしょう。
10月で内定なしに関するよくある質問
10月から就活しても大丈夫?
10月から就活を始めても内定獲得は実現可能です。
多くの企業が秋採用や冬採用を実施しており、卒業までの期間を有効活用すれば内定を取ることができます。
ただし、春夏採用と比較すると募集企業数は減少するため、効率的なアプローチと戦略的な就活の進め方が重要となってきます。
具体的には、就活エージェントの活用や企業選択条件の見直し、集中的な選考対策などが効果的な手段として挙げられます。
しっかりとした準備と継続的な取り組みによって、10月スタートでも希望する進路を実現できる可能性があります。
内定式に出られなくても大丈夫?
内定式への参加は法的義務ではないため、出席できなくても就職に支障はありません。
内定式は企業と内定者の交流を深める重要なイベントですが、10月以降の就活では内定式に参加せずとも採用機会は十分に存在します。
内定辞退者の補充や追加募集を行う企業が増加する傾向があるため、むしろ10月以降は採用基準が下がる可能性があります。
企業側は内定式後の時期に優秀な人材を確保しようと積極的に採用活動を継続しています。
したがって、内定式に参加できなかったことを悲観せず、前向きに就活を続けることが成功への近道と言えるでしょう。
10月時点での就職内定率はどのくらい?
リクルートの調査によると、2025年卒の大学生における10月1日時点の就職内定率は95.9%(※1)となっています。
(※1 出典:リクルート調査)
この数値は前年同月比で3.9ポイント増加しており、約10人中1人以下が内定未取得の状況です。
一方、進路確定率は90.6%(※2)となっており、内定保有者の中でも最終的な就職先選択を継続している学生が存在することが分かります。
(※2 出典: 就職みらい研究所調査)
注目すべき点は、4月1日には内定率が98.0%(※3)まで上昇することであり、10月以降の活動で内定獲得する学生が一定数いることを示しています。
(※3 出典:厚生労働省公表)
これらのデータから、10月時点で内定がなくても卒業までに多くの学生が就職先を決定していることがわかります。
10月以降の採用なら既卒で就活した方がいい?
結論、新卒としての就職活動を継続することをおすすめします。
既卒者の内定率は新卒と比較すると低めな傾向にあり、不利になりやすいためです。
新卒という立場は人生で就職しやすいポジションであり、日本では新卒一括採用制度が根強く残っています。
既卒になると企業からネガティブなイメージを持たれやすく、採用枠も狭くなってしまいます。
10月以降でも通年採用や秋採用を実施している企業は多数存在するため、新卒の特権を活かして就職活動を継続すると良いでしょう。
大学で就活を行った方に対するアンケート
アンケートの概要
アンケート調査対象 | 大学で就活を行ったことのあるユーザー |
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調査概要 | 大学で就活を行った方に対するアンケート調査 |
調査方法 | インターネットアンケート |
アンケート集計人数 | 566人 |
アンケート参加者の性別
性別
男性 | 女性 | 回答しない | |
---|---|---|---|
人数 | 362人 | 197人 | 7人 |
アンケート結果
大学4年生の10月に内定は決まっていましたか
割合 | 人数 | |
---|---|---|
はい | 69.26% | 392人 |
いいえ | 31.10% | 176人 |
大学4年生の10月時点で内定がない方へのアンケート
アンケートの概要
アンケート調査対象 | 大学4年生の10月時点で内定がないユーザー |
---|---|
調査概要 | 大学4年生の10月時点で内定がない方へのアンケート調査 |
調査方法 | インターネットアンケート |
アンケート集計人数 | 112人 |
アンケート参加者の性別
性別
男性 | 女性 | 回答しない | |
---|---|---|---|
人数 | 80人 | 30人 | 2人 |
アンケート結果
10月以降に行った就職活動を教えてください(複数ある場合は最初に行った活動を教えてください)
項目 | 回答数 |
---|---|
就活エージェントに相談する | 16 |
就活サイトに登録する | 17 |
就活イベントへの参加 | 20 |
自己分析を行う | 10 |
応募する企業の幅を広げる | 25 |
志望動機を見直す | 7 |
面接対策を行う | 2 |
その他 | 15 |
10月以降に行った就職活動で特に重要・効果的だったと思うことを教えてください
項目 | 回答数 |
---|---|
就活エージェントに相談する | 16 |
就活サイトに登録する | 20 |
就活イベントへの参加 | 11 |
自己分析を行う | 7 |
応募する企業の幅を広げる | 25 |
志望動機を見直す | 8 |
面接対策を行う | 9 |
その他 | 16 |
10月で内定がない状態だった原因として考えられることを教えてください
項目 | 回答数 |
---|---|
就活の知識が不足していた | 19 |
自己分析に力を入れていなかった | 17 |
志望する業界を絞りすぎていた | 21 |
応募する企業が少なかった | 19 |
面接が苦手だった | 15 |
留学をしていた | 0 |
公務員志望で就活をしていなかった | 6 |
就活を先延ばしにしていた | 11 |
その他 | 4 |

株式会社ファンオブライフ
領域特化型転職エージェントとして「アガルートキャリア」や「Education Career」などの運営を行う。有料職業紹介事業(許可番号:13-ユ-307322)。
労働大臣認定 産業カウンセラー
白根 陸夫
10月に内定なしの場合でも、企業が欠員補充で新卒採用数を増やすために、採用活動を再開する場合があります。
また、内定辞退があれば新卒採用を再度行うケースがあるため、手遅れではないと言えるでしょう。