2019-08-26
エスエムエスの2019年3月期決算、売上高308.3億円(前期比+15.9%)、47.4億円(前期比+18.0%)

この記事では、介護事業者向けに経営支援サービス「カイポケ」や求人情報サービスを展開するエスエムエスの2019年度3月期の決算についてまとめています。
業績の概要、次期の見通し、今後の戦略について、決算発表資料・説明会資料を元に解説します。
目次
エスエムエスの2019年3月期の業績概要
エス・エム・エスの2019年3月期の通期売上高は、308.3億円(前期比+15.9%)でした。
営業利益は47.4億円(前期比+18.0%)、経常利益は59.7億円(前期比+19.4%)、当期純利益は42.1億円(前期比+25.4%)でした。
2003年の創業以来、15期連続で増収増益です。
営業利益率は15.4%(前期比+0.3%)、経常利益率は19.4%(前期比+0.6%)でした。
エス・エム・エスの事業は「キャリア分野」「介護事業者分野」「海外分野」の3つのセグメントに分かれています。
各セグメント別の売上高は、以下の通りでした。
- 「キャリア分野」204.0億円(前期比+21.0%)
- 「介護事業者分野」39.3億円(前期比+18.1%)
- 「海外分野」54.6億円(前期比+6.9%)
キャリア分野は、キャリアパートナーの増員等により成長しました。
介護事業者分野は、介護事業者向けの経営支援サービス「カイポケ」の会員拠点数が順調に増加したことが主な成長要因です。
「カイポケ」は2019年3月期において新たに1,750拠点を増やし、2019年4月1日時点で合計16,800拠点となりました。
海外分野は、2018年9月にアジア・オセアニアで医薬情報サービスを提供するMIMSグループを完全子会社化したことが主な成長要因です。
エスエムエスの2020年3月期計画
エスエムエスの2020年3月期業績は、売上高375.6億円(前期比+21.8%)、営業利益56.2億円(前期比+18.6%)、経常利益68.5億円(前期比+14.6%)を見込んでいます。
計画通りになると、営業利益率は15.0%(前期比-0.4%)、経常利益率は18.2%(前期比-1.2%)になります。
セグメント別の売上高の計画は以下の通りで、全セグメントにおいて増収を見込んでいます。
- 「キャリア分野」256.2億円(前期比+25.6%)
- 「介護事業分野」46.3億円(前期比+17.9%)
- 「海外分野」60.0億円(前期比+9.7%)
キャリア分野では、キャリアパートナーの増員の継続と、保育士向け人材紹介事業を本格展開することで増収を計画しています。
介護事業分野では、「カイポケ」の会員数増加や有料オプションサービスの利用拡大・経営効率向上につながる新サービスの開発を推進することで成長を目指すようです。
海外分野では、MIMS既存事業(アジア・オセアニア地域における医薬情報サービス関連事業)とグローバルキャリアビジネス(海外の医療・看護人材紹介ビジネス等)を拡大させる計画です。
エスエムエスの今後の成長戦略
エス・エム・エスは「高齢社会に適した情報インフラを構築することで人々の生活の質を向上し、社会に貢献し続ける」をグループミッションとして掲げています。
今後の成長戦略を、3つのセグメントごとに説明します。
キャリア分野
キャリア分野においては、人手不足が続く介護職・看護師の人材紹介サービスを中心に、シェア・展開サービス・職種を拡大していくようです。
まず、既存の医療・介護領域でシェア拡大を目指します。
続いて、介護業界において、転職支援だけではなく、人材教育や定着支援・生産性向上や離脱防止に対応するサービスを展開していくようです。
最終的には、他職種へとサービスを拡大するようです。具体的な職種としては、柔道整復師・あん摩マッサージ師・はり師・きゅう師・保育士などが有望とされています。
介護事業分野
「カイポケ」を中心に、シェアの拡大と、展開サービス及び対応事業所種別を拡大することで成長を目指すようです。
- 展開サービス:保険請求、求人、業務支援、金融、購買、+α
- 対応事業所種別:住宅介護支援、訪問介護、通所介護、訪問看護、通所リハ、+α
今後+αを拡張していくことで、「介護事業者の経営改善プラットフォーム」としての提供価値最大化を目指す予定です。
海外分野
海外分野での戦略は、以下3つが挙げられています。
- MIMS事業:ブランド力・会員基盤を活かした事業展開
- Pharma Marketing事業:プラットフォーム価値の最大化
- グローバルキャリアビジネス:展開国拡大、アジアでの地位確立
MIMS事業は、2019年現在15の国と地域でサービスを提供しています。この会員基盤を活かした事業を展開していくようです。
Pharma Marketing事業は、MIMSの会員基盤を活かした医療・ヘルスケア関連事業者のマーケティング支援ビジネスとして、事業を展開するようです。
グローバルキャリアビジネスは、これまでのオペレーションノウハウを掛け合わせて、展開国の拡大を目指すようです。
また、新規事業として、ヘルスケア領域およびシニアライフ領域を中心に開発を進めていくようです。
▶エス・エム・エスの平均年収は646万円!業績や事業内容、競合は?
転職活動で転職エージェントを利用すべき最大の理由
転職を考えたらまずは転職エージェントを利用することをおすすめしています。
- 転職エージェントしか保有していない求人があるから
- 無料で書類や選考対策が出来るから
- 効率的な転職活動が可能
- 条件交渉がしやすい
転職エージェントの利用には、上記のようなメリットがありますが、転職エージェントしか保有していない非公開求人があるというのが最大のメリットです。
中途採用の求人は、企業によっては、特定の転職エージェントにしか依頼をだしていなかったり、一般には公開せずに転職エージェントにのみ、求人の情報を公開していることがあります。
そうした求人は、個人で転職活動をする限り見つけられません。非公開求人に応募するには、転職エージェントを活用するしかないのです。
他にも、選考対策によって通過率が向上したり、日程調整や各企業とのコミュニケーションを代行してもらえる、年収やその他の条件などの交渉がしやすいといった点はメリットですが、最大のメリットは「転職エージェントしか保有していない求人がある」ことです。
大手2社+専門性の高いエージェント1社を利用するのがおすすめ
先程、転職エージェントの最大のメリットは非公開求人にあると説明しました。
一般的に非公開の求人を多く保有しているのは、大手の転職エージェントです。
一方で、特定の領域に特化した転職エージェントは求人数は大手ほどではありません。しかし、強みとしている領域の企業の非公開求人や情報を豊富に保有しています。
そのため、転職エージェントは、大手の転職エージェントを2~3社、自分に関心のある特定領域に強い転職エージェントを1社利用するのがよいでしょう。
大手の転職エージェントで紹介される求人で、転職市場全体の相場観を理解し、特定領域のエージェントで興味のある分野の詳細を聞いていくのがおすすめです。
大手の転職エージェントの複数利用をおすすめしているのは、担当者との相性が理由です。
転職エージェントとは一定期間、密なやり取りをすることになるので、相性の良い方・信頼出来る方を選びましょう。
そのためにも複数の転職エージェントを活用し、信頼出来る方を選ぶべきです。
続いて、おすすめ出来る大手の転職エージェントと、専門・特化型エージェントを紹介します。
おすすめの大手転職エージェント
大手の転職エージェントは広告も積極的に行っており、ご存知のサービスも多いかもしれません。
こうした大手の転職エージェントは多くの求人数を保有しており、様々なタイプの方に対応が可能です。どんな方にもおすすめできる転職エージェントといえるでしょう。
- 転職支援実績N0.1の【リクルートエージェント】
- 保有している求人の80%以上が非公開で相談時に自分にあった求人が見られる「DODA
」
- 親身なサポートに定評のある「パソナキャリア
」
- 外資系企業やハイクラスの人材に強い「
JAC Recruitment」
などがあります。
おすすめの専門・特化型転職エージェント
専門や特化型転職エージェントは、CMなどのマスプロモーションは行わないため、一般的には知名度が高くありません。
しかし、専門の領域では大手を超える実績や情報をもっていることもあります。
- 採用背景の解説
- 求人内容の詳細説明
- 書類選考対策
- 面接対策
専門特化型の転職エージェントは上記のような、転職活動のサポートもじっくり行う傾向があります。
丁寧なサポートをしてほしい、興味・関心がある程度定まっている方は積極的に活用すべきです。
- 士業・管理部門の転職エージェント「アガルートキャリア」
- 広告・Web・マスコミの転職はマスメディアン
- 既卒やフリーターに特化した転職エージェント「ウズキャリ
」
- 教育業界専門の転職エージェント「Education Career」(弊社運営)
- 教育・人材・IT領域に強い転職エージェント「ファンオブライフ」(弊社運営)
などがあります。上記のような領域に興味・関心があるかたは、こうした転職エージェントを活用しましょう。
▶転職エージェントの相談は無料?その理由と仕組みは?(転職エージェントについて知りたい方向けの内容です)
関連キーワード
関連記事